衝撃サイダーマン

「じゃあ、週末は俺が外食に連れて行くから週末は家事はお休みにしよう。
明日は指輪を受け取りに行くしさ〜
俺もたまにはドライブしたいし、
月曜日から配送センターはバタつくと思うからさ、明日はゆっくりしようぜ! どう?」

「ドライブも…」

「擬装恋人の俺で悪いけどさ〜婚約者っぽくなる練習のデートだ。俺もデートなんてどうすればいいかわかんないから檸檬の行きたい所へ行こう。
檸檬は何処へ行きたい?」

「デート……ってもしかして、星夜さんはメガネも外したりするんですよね〜」

「ああ、普段着のつもりだけど? 
メガネが必要か? 車だと眩しいとサングラスはするけど?」

「あの〜そのですね、星夜さんの普段の容姿はモデルさんみたいなので、私には釣り合わないから…」

「は? 檸檬さ〜前から気になってるんだけど、釣り合うとか釣り合わないとか何言ってんの?
もしかして、自分はブスだと思ってるのか?」

「え、私は顔だって普通だし、性格も暗いから…」

「……お前さ〜誰に洗脳されたんだよ! 
楓や葵は可愛い妹が心配だって言ってさ〜
モテる檸檬に近づく野郎どもを排除するのに昔から苦労してるんだぞ?」

「え、だって…中学のクラスメートからブスで暗いからって仲間外れになったから…」

「ハァ〜子供なのに嫉妬して檸檬をいじめてたんだな……クソが!……
俺には……ラッキーだったのか……?」と最後の方はゴモゴモと話す星夜。

「え? 何ですか?」
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