届かない想い
扉の近くにいた女子数人が、四宮を取り囲んだ。








『四宮さん!ららの告白断ったって本当?』


攻めるような鋭い言葉だった。


『勘違いさせるようなこうどうとって、ららの気持ち考えなかったの?』

『最低だよ!四宮ちゃんそんな人だと思わなかった』



取り囲んで、言葉を重ねる女子たち。



こちらから四宮の姿は見えない。



『男みたいな格好して!あたしらをからかってんの?』



はっとした。



隙間から見えた四宮がうつむいて、小さくみえた。






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