恋と、涙と、先輩と
そんなことを考えながら横顔を眺めていたら、あっくんに気づかれてしまった。
「…あっ、見て。あの2人、いっしょに登校してる」
「ほんとだっ…。もしかして、付き合ってるのかな?」
「そうじゃない?」
わたしたちの目の前には、肩と肩とが触れ合うくらいの近さで横に並んで仲よく登校する同級生の男の子と女の子の姿が。
幼なじみのわたしとあっくんでさえも、あんなに近づくことはない。
そして、2人はそっと手を繋いだ。
わたしはあっくんと顔を見合わせて確信する。
わたしには、その光景がうらやましくて仕方がなかった。
好きな人と手を繋ぐ――。
勝手に、あっくんの顔を想像してしまう。
子どものころは、よくあっくんと手を繋いで遊んでいたのにな。
今思えば懐かしくて、微笑ましい思い出。
「…あっ、見て。あの2人、いっしょに登校してる」
「ほんとだっ…。もしかして、付き合ってるのかな?」
「そうじゃない?」
わたしたちの目の前には、肩と肩とが触れ合うくらいの近さで横に並んで仲よく登校する同級生の男の子と女の子の姿が。
幼なじみのわたしとあっくんでさえも、あんなに近づくことはない。
そして、2人はそっと手を繋いだ。
わたしはあっくんと顔を見合わせて確信する。
わたしには、その光景がうらやましくて仕方がなかった。
好きな人と手を繋ぐ――。
勝手に、あっくんの顔を想像してしまう。
子どものころは、よくあっくんと手を繋いで遊んでいたのにな。
今思えば懐かしくて、微笑ましい思い出。