世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
知りたくなかった事実
私は、隣から聞こえる大声に心の底から震えた。
あきらかに私のことを言ってる。
電話の相手は理仁さんで間違いない。
「もみじ……ちゃん。今の電話って……」
私は、いてもたってもいられず、もみじちゃんの部屋に入って恐る恐る尋ねた。
「双葉ちゃん、ひどい! 盗み聞きなんて」
すごい形相で私を睨みつける。
「ごめん、聞くつもりなんてなかったの。でも、あまりにも大きな声だから聞こえてしまって」
「……まあいいわ。じゃあ、私が言いたいことわかったよね?」
「もみじちゃん……本当? 私のことが嫌いって……」
「本当よ。ずっとずっと嫌い。大嫌いだった。私と私の家族のおかげで生活できてるくせに、いつも学校ではみんなの人気者で。男子も女子も、先生達も、みんなみんな、私じゃなくてあんたを見てた」
「……そんな……」
「そのくせ、告白されても誰も相手にしなくて。その中にはね、私の好きな人だっていたのよ。あんたは、自分なんてって、いつも自信ないフリして、そういうのがたまらなくムカつくのよ」
あきらかに私のことを言ってる。
電話の相手は理仁さんで間違いない。
「もみじ……ちゃん。今の電話って……」
私は、いてもたってもいられず、もみじちゃんの部屋に入って恐る恐る尋ねた。
「双葉ちゃん、ひどい! 盗み聞きなんて」
すごい形相で私を睨みつける。
「ごめん、聞くつもりなんてなかったの。でも、あまりにも大きな声だから聞こえてしまって」
「……まあいいわ。じゃあ、私が言いたいことわかったよね?」
「もみじちゃん……本当? 私のことが嫌いって……」
「本当よ。ずっとずっと嫌い。大嫌いだった。私と私の家族のおかげで生活できてるくせに、いつも学校ではみんなの人気者で。男子も女子も、先生達も、みんなみんな、私じゃなくてあんたを見てた」
「……そんな……」
「そのくせ、告白されても誰も相手にしなくて。その中にはね、私の好きな人だっていたのよ。あんたは、自分なんてって、いつも自信ないフリして、そういうのがたまらなくムカつくのよ」