世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
数日後――
インターフォンの音がして、モニター画面に写るよく知った顔にドキッとした。


「……は、はい」


「双葉かい?」


「おばさん? どうして?」


「話があるから来たんだ。さっさと中に入れてよ」


突然の訪問に心臓がバクバクし始める。


「……私が下に降ります。そこで待ってて下さい」


おばさんがいったい何の用?
本当はあんまり会いたくなかったけど、何か大事な話かも知れないし……
私は、ドキドキしながらエレベーターに乗り、1階のホールの自動ドアを出た。


「おばさん、どうしたんですか? 急に」


「旦那は? いるの?」


「……いえ、今日はいません。仕事です」


「だったら良かった。双葉、あんた、私達に散々世話になっておきながら、きちんと挨拶も無しか?」


おばさんは、相変わらず身だしなみには構わず、家の中にいるようなラフな格好だった。
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