世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「……ご挨拶ならしたはずです。理仁さんと2人で伺いました」


あの時、おじさんだけが出てきて、おばさんともみじちゃんは顔を見せなかった。


「あんなのは挨拶じゃない。手ぶらで来て」


「……何が言いたいんですか?」


「私ともみじは、あんたと姉さんに苦しめられたんだ。だったら、慰謝料を払うべきだよ」


「慰謝料?」


「ずっと育ててやったのに、恩を仇で返して」


「仇で返すなんて、そんなつもりはありません」


「旦那に借金も全部返してもらったんだろ? 慰謝料なんて、今のあんたなら何とでもなるだろ?」


おばさんと話すと自然に胸が苦しくなる。


「私は理仁さんに生活費をいただいてます。他に使えるお金なんてありません」


確かに、借金も返済してもらったし、十分過ぎる生活費ももらっている。
だからといって、慰謝料なんて……
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