世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
おばさん、どうしちゃたの?
今まで以上に口調が荒々しくなってる。


「理仁さんに迷惑かけないで下さい。お願い」


「いくらだ? いくら用意してくれる?」


「お望み通りの金額にしましょう。ただし、念書はきっちり書いていただきます。約束は守っていただきます」


「わかってるよ。じゃあ、1億」


「なっ、何を!」


思わず大声が出た。


「やめなさい!」


「えっ! おじさん!?」


突然、なぜかおじさんまで現れた。
いったいどうなってるの?


「あんた。何しに!」


「お前の後をつけてきたんだ」


「は?」


「もうやめなさい。みっともないだろ」


おじさんの、こんなにはっきりとした態度、初めてみた。あまりの迫力に驚く。


「双葉ちゃん。常磐さん。申し訳ない。私達は何も求めませんから、どうぞお幸せに」


「ちょっと勝手なことを言わないでよ! あなたに何がわかるの? 私はずっと姉さんに苦しめられてきたのよ。お金をもらったって消えない」


おばさんが狂ったように叫んだ。
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