世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「お前のたった1人の姉さんじゃないか」


「……」


「双葉ちゃん。私はね、君のご両親にものすごくお世話になったんだよ。仕事がなかなか上手くいかなかった時、お金を貸してくれた。他にも色々、助けてもらったんだ」


「そんなことが……」


「ああ。双葉ちゃんのご両親、特に義姉さんは私達夫婦を支えようとしてくれてた」


「あ、あなたにはそうだったかもしれない。でも私は……ずっと嫌いだった。あなた、姉さんを好きだったんでしょ? 私にはわかってたのよ」


「まさか! そんな感情は無い。あるわけないだろ?」


「今さら言い訳しなくていいわ!」


「言い訳なんかじゃない。本当に……私は自分の家族が大事だった。なのに、お前やもみじは、人を恨むことに一生懸命で。情けないけど、俺の力ではどうすることもできなかった。気づいたら、何もかも諦めていたんだ。でも、もうやめよう。これからは自分達が幸せになる方法を考えよう。家族3人仲良く生きていきたいんだ」


「おじさん……」
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