世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
最初は諦めようかと悩んだけど、お母さんに「絶対祐也君と結婚しなさい」と言われ、ようやくカナダに行くことを決意した。
なのに、いつまでも気持ちが揺らいでしまう。


「わかってるけど、日本に帰ってきてもまた海外に行く可能性もあるんだよ。祐也君の会社は、本当に海外拠点が多いみたいだし……」


「いいじゃない。海外生活、素敵だと思うわ。英語を勉強してそのうちペラペラになったら、私にも教えてちょうだい。いつか、私も外国に行ってみたいしね」


「もう、そんな簡単じゃないよ。お母さんは私がいなくても本当に寂しくないの?」


「だから言ったでしょ、寂しくなんかないって。朱里が幸せなら、それでいいの。あなたの幸せが私の1番の願いなんだから」


「お母さん……。私だってお母さんには幸せになってもらいたいんだよ。ねえ、私の幸せばっかり考えないで、そろそろ常磐社長の気持ち、受け入れてあげたら?」
< 180 / 192 >

この作品をシェア

pagetop