世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
私はそんな2人とは離れ、近くのマンションに1人で暮らしてる。
小説家としてはまだまだ駆け出しだけど、書くことが心から楽しいと思えてる。


週に2日のバイトも頑張って、少しだけど実家にお金を渡してる。こんな生活を送る日がくるなんて、前は想像もしていなかった。


双葉を妬んでいた自分がどれほどみじめだったか、今ならわかる。だけど、あの頃の苦しい気持ちはどうにもならなかった。


今は、色んな経験を糧にして、貪欲に作品を書いている。そんな中で、少しずつ、自分自身の「幸せ」も……そろそろ考えてもいいのかなって思うようになった。


幸せがどんなものなのかわからないし、それがどこにあるのかもわからない。
それでも、いつかは……見つけたい。


「もみじ先生。原稿、それができたら少し休憩しませんか? 近くにオシャレなカフェができたみたいですよ」


「そうなんだ。べつにいいけど」


私は、外に出て、2人でカフェに向かった。
なぜかみんなが私……ううん、となりにいる編集者の男性のことをチラチラと見ている。
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