世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
そう言いながらも、斜め上にある顔が美麗過ぎて、さっきから動揺が加速したまま止まらない。


水泳帽のおかげで、眉も目もハッキリ見えて、まつ毛の長さにも驚く。肌にもキメがあり、ツヤツヤしてて、女性の自分が勝てるところなんて1つも見当たらなかった。


ふと周りを見ると、明らかに女性の会員さん達がみんなこちらを見ていた。常磐さんを意識してる女性が多いことが、瞬時にわかった。確かに、その気持ちはわかる。こんなイケメンのセクシーな肉体をすぐ近くで見れるチャンスなんて、絶対に他にはないから。


当の本人は、そんなことには全く関心がないのか、サッとプールに入り、私のすぐ横に立った。背の高い常磐さんにドキッとする。


「アクアビクスは音楽に合わせて体を動かしていく。軽快なリズムに乗って」


「は、はい」
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