世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「そっか、ここの料理は本当に美味しいからね」


「実はね、あの時、戻ってきた理仁さんに、双葉のことを聞かれたの。さっきの女性は? って。私の友達だって言って名前教えちゃった。ごめんね。でも、理仁さんは素性のハッキリした人だし、いいよね?」


「あ、うん」


落ち込んでた私のことを気にしてくれて……常磐さんって、本当に優しい人なんだ。


「理仁さん、双葉のこと気に入ったのかなって思ったけど、やっぱりそうだったんだね」


「えっ! 違う違う。あの時、たまたま私の過去を聞いたみたいでね。気の毒に思って心配してくれたの。気分転換になるからプールにおいでって。それだけだよ」


「ふーん。で、プールどうだった?」


朱里がニタニタしながら聞いた。


「常磐さん、すごく泳ぎが上手くてびっくりした。私もアクアビクスを教わったよ」


「水泳は子どもの頃から得意なんだって。なんてったって、理仁さんは、あの『常磐グループ』の御曹司なんだから」
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