世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「ちょっと待って下さい。私なんかが婚約者だなんて、反対されるに決まってます」


きっと、常磐グループに関わる全ての人から反対される。身分が違い過ぎるのを、常磐さんだってわかってるはずなのに……


「そんな心配はしなくていい。君のような素敵な女性がいるとわかれば叔母も安心する」


「す、素敵だなんて。常磐さんは、女性を見る目がなさ過ぎます。視力検査された方がいいんじゃないですか?」


「視力は1.5だ。検査する必要もなければ、女性を見る目もちゃんとある。今まで……そういう人に出会えなかっただけだ。とにかく、今は俺の気持ちを理解できなくても、婚約者として側にいてほしい」


「そんな……」


付き合ってもないのにいきなり婚約者?
婚約者って……本来どういう存在だった?
ああ、ダメ、頭が混乱してる。


「双葉には、いつか俺を好きになってほしい。いや、必ず好きにさせる。だから、俺から離れないで」
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