世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「えっ?」


「僕は2度、あなたに会っています」


「に、2度?」


私は初めてとしか記憶していない。
いったいどこで……


「1度目はスイミングスクールで。あなたが常磐先生に個人レッスンを受けていた時です。僕は違う生徒さんとレッスンしていたんで、遠くからあなたを見ていました」


「そうだったんですね。すみません、全然気づいてなくて」


「……ですよね。気づかないですよね……。じゃあ、リゾートホテルですれ違ったのも覚えてないですよね?」


「リゾートホテルで? 涼平先生、あの時、あの場所にいたんですか?」


「はい。たまたま父と食事をするためにあのホテルに行ってたんで……」


「お父様と?」


「実は、あなたをホテルまで乗せた運転手が僕の父なんです。長年、常磐グループの運転手をしてて、あの日は父の誕生日だったんで、一緒に食事をと僕が誘いました」
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