世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「見ず知らずじゃない。同じ店で顔を合わせたんだ。もう知り合いだろ?」


ご、強引過ぎる。
その考えはおかしい。


「し、知り合いじゃないです。私はあなたのことを全然知りません。私には男性の友達なんか1人もいないです」


自信満々に言い切ってる自分が悲しくなる。


「それなら寂しい君のために俺が友達になってやる」


「は、はぁ? け、結構です。男性の友達なんて必要ないですから」


別に寂しくなんかないし、この人に同情される筋合いはない。
ちょっとムッとした私に対して、目の前の男性は余裕の笑顔を見せながら、スーツの上着から何かを取り出した。


「俺はここにいる。いつでも待ってるから」


確かに強引だけど、不思議だ……
この人の妙に惹き付けられる笑顔は何?
眩し過ぎて、クラクラする。


「ここは気分転換には1番だ」


差し出された名刺には「TOKIWAスイミングスクール」と書いてあった。
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