世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
そんなやり取りをしてるうち、理仁さんは食事を終えた。
どうしよう、理仁さんが帰ってしまう。


「ご馳走様でした。とても美味しかったです」


「それは良かったわ。そうだ、朱里。理仁君を外まで送ってあげたら?」


その言葉にドキッとしたけど、お母さんも私と同じことを考えてるんだと察した。


「あっ、うん。じゃあ、ちょっと出るね」


理仁さんもすんなりそれを受け入れ、私達は2人で外に出た。


「ごめんなさい、理仁さん。今日は寄ってくれてありがとうございました。あの……」


「とても美味しかった。朱里ちゃん、質問、俺からしてもいい?」


「えっ、あ、はい、もちろんです」


心臓が急にドキドキ鳴り出した。
奥歯を噛み締め、双葉の名前が出てくることを願った。


「……松雪さん、いや、双葉ちゃんは元気?」


「あ、元気……ですよ。はい」


やった、理仁さん、双葉のこと気にしてる!
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