世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「べ、別に何もないよ。大丈夫だから」


双葉ちゃんの顔、全然大丈夫そうじゃない。
こんな超絶イケメンとコソコソ会って、何を隠してるの?


「でも、電話してて、すごく顔色悪かったし。もしかして悪い人に脅されてるのかなって」


「ち、違うよ。この人は……」


「はじめまして、常磐と申します。あなたが双葉さんのいとこのもみじさんですか?」


「えっ、私のことご存知なんですか?」


「双葉さんから聞いています」


「あのね、もみじちゃん。この人は、私が通ってたスイミングスクールのインストラクターさんなの。それでお友達になって……」


「お友達? 双葉ちゃんに男友達がいたなんて知らなかったよ」


「……お友達っていうか、知り合い……かな。海外から帰ってきて私にお土産を渡したいからって、わざわざ来てくれたの。だから心配しないで」


「そっか、ただの知り合いだったんですね~。常磐さんみたいな素敵な人と知り合いだなんて、双葉ちゃんすごい~。スイミングスクールってどこのですか? 私も行きたいな~」
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