一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「………は?え、千代華?」



「んー?誰か来てたのぉー?」



「いつまでくっついてるつもり?さっさと離れろよ、
取引終了にすんぞ」



「…えー?やめてよぉてか、さっさと千代華チャン?だっけぇ?別れなよぉ〜…、つまんない子じゃん」


「は?」



「乱入してこなかったしぃーあの子湊くんに本気じゃないんでしょお?ね?み、な、と。」



「……お前が仕組んだのか」


そう話してるのも聞かずに



☆☆☆




「………っ、ふっ………うっ…」



無惨な泣き声が廊下に響く。


やだっ…………やだやたやだっ……




何で……っ、先輩は私の彼氏じゃないのっ……?




思わずうずくまる。



あ……れ、足音がする。



「何してんの、」


この声、


「っ……たかなし、くっ……うぁ…」



「………おっと、ほらおいで、」



「……っう〜ゔぁ……やだっ……」




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