一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「バイバイ。」
先輩はそれだけ言ってどこかへいってしまった。
私には縋り付く力がなかった、みたい。
先輩……また、美園先輩のとこ……いくのっ?
「っつう、あ〜っ……ふっ、」
もうやだよ……、
「千代華っ………!!」
優ちゃん……、
珍しくあだ名じゃないんだね。
「優…………っ、私……どうすれ……ばっ……」
「わわわ、泣かないでぇ〜〜っ……!!話、聞く!きくからぁ〜っ……!」
私は優ちゃんに、背中をさすられながら一時間目をサボった。
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「ふむふむー…、まぁ、素直になんない千代華も悪いように感じるけど………まぁ、はい」
「ゔっ……、」
「かいちょーもかいちょーよ!何で千代華という彼女がいながら他の女とっ…!やっぱ裏があると思ったの…、やっぱクズはクズなのねっ……!!」