一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「…うん、」


「朝日くんのこと、恋愛感情として見れない。」

「……」


「こんな形で返事して……ごめんなさい。」


「……もう、だいじょぶ。」



私の頭をポンと撫でて、力なく笑って黙った朝日くん。



「少しでも意識してくれた?」


「…う、ん」「ならいいや、ちゃんと伝えろよ会長に」



「うん、」


「言っとくけど、フったからって俺のこと避けたら許さねーぞ」



私の髪の毛をくしゃくしゃっとする朝日くん。


「む、……しないし、髪ぐちゃぐちゃじゃん!」


「なんか信じれねーな」「うるさいなぁっ」


少し笑みが溢れる。



……………、ん?待てよ今周りに人いるじゃん?やばい空気で…



「はいはーい!千代華と聖の友人Yとして言わせていただきますがー、出回ってる写真。聖が好きすぎたあまりに抱きしめてしまっただけであって、千代華には別に好きな人がいるので勘違い訂正しといて〜。あと……千代華のアンチ……、
もし勘違いを訂正しないんだったら…………お前らのはじゅかしーい情報全部流してやんよ?」


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