一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

優ちゃん………ありがたいけどすっごく怖いよ……?


浩介くんは、ニコニコの笑顔で愛おしそうに見てるけど…周り、わたしにすっごく親切にしてくれた人以外?顔青ざめてるもん………



「んぁ?なんだぁ?この騒ぎは」


先生が勢いよく扉を開けて言う。


「……ごめんなさい。羽瀬来ちゃん」



席の戻る人で、私に通りがかりに謝る人たち。



……結局みんな優しい、じゃん、


まぁ、噂なんて…そんなもんなのか


そんなことを思いながら、優ちゃんに駆け寄る。


「優ちゃん!」「あれ、呼び捨てそういえば消えたなぁ」


「千代華!よくやった!」「ありがとうっ…、優!」



そうやって私はぎゅっと彼女を抱きしめた。




でも……、まだ私にはやんなきゃいけないことがある。



先輩、今度こそ私はあなたに想いを伝えます。



☆☆☆


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