一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
……っ、は、恥ずかし……、
顔近っ……、
心無しか胸が苦しい。
でも、、いつもの先輩にドキドキするような感覚じゃない。
「空、離せって言ってんだろ、」
「はぁ…?千代華から全部話聞いてるし、湊くんからやったんだろ、今だって泣かせてんのは湊くんだろ」
頭が、痛い。
「………っ、」
「それに、前言ってたじゃん。ーー…を奪ったのは、
湊くん…ーーろ?ーー…、、ばんなきゃ、千代華は
こうじゃなーー…!!」
え……?小鳥遊くんなんて言ってるの。
何で、先輩に怒鳴ってるの…?
「……っ、」
何でそんなに悲しい顔をするの先輩……
私、そんな先輩…みたくないよ、
「……千代華っ…?」
どんどん青ざめていく先輩の姿を見ながら、
私の意識はプツリと切れた。
大好きな優しい声が私を心配している。
ただ、温かいものに包まれているような感覚だけがした。
☆☆☆