一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
湊side



「えーと、寝不足と日頃の疲労が溜まりに溜まっちゃったのかもしれないわ。熱が結構高いから。
薬、起きたら飲ませてあげて。」


それだけ言って、職員室は会議に行った。


「「…………」」


一緒にきた空は、俺と同じように沈黙を流す。



「……、俺の告白千代華すぐ断ったんだ。」

廊下であったあの時、と小さく呟いた空。

「………」


「もう逃げないって言ったんだ。」


「……何から、」


「湊くんから。湊くんに気持ちちゃんと伝えるって言ったんだ。」


「………!」



「ちゃんと話聞かなかったでもあると思うんだけど?この熱。」



そう言って空は千代華の額を触る。



「ということで、ちゃんと話しなよ。湊くん」


湊くん……ね、


「あぁ…」


空は中学生になるまで、ただの一つ年下の幼馴染だった。小さい頃から、『湊くん!』って俺を走って追いかけてくるよな可愛い幼馴染だった。



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