一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

心をこめた 千代華の思い

先輩が、好きって言ってくれて。キスをしてくれた。



きっと……、私の願望が夢になったんだろうけど、




☆☆☆




「………ん、」


あれ?私廊下で倒れ…て。



それから……うぅ…ん、記憶がない。



ガバッと体を起こす。


ここは……、車?



「ん、……千代華…?」

せ、先輩っ……?


そうだ!先輩の車だ…!




「……熱は、」


「ひゃっ……、冷たっ……、」


先輩の手がおでこに触れる。




私……熱…あったの…?


「千代華……」「………っはい、」




冷たさのない声のホッとする。



「俺、やっぱ無理だ。」


「……む、り?」



私と付き合い続けるのが本当に無理になった……ってこと?


やだ……っ、


先輩が……っ、先輩が私のこと…堕としたんじゃん……っ、



「千代華のこ「私…ふら、れるの?」



「は?」


「、もうやだ、なの?」



「違う」


私じゃ…、ダメ、なの。



「何考えてんのか知らないけど、振るつもりなんてないし、むしろ俺が振られるかもね。」



「…え」




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