一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「………」
ど、いう…ことで、
「…好きだ。千代華のこと好きだ。諦められない。」
「……っ、先輩っ……!!」
私は思い切り先輩に抱きついた。
涙が一筋頰に流れる。
「先輩っ……、先輩っ……、私も大好きです…!!」
「……ほんとに?離さないけど」
そんなの、答えは決まってる。
「ずっと……離さないでくださいっ…!!」
「……!」
私は彼の頰にキスをした。
「…っこら。」
「……ダメでしたか?」
「あー、はいはい……、キスそんなにしたいの。」
「…したいですっ…!!」
「……、素直も、素直でやばいな………」
顔を一瞬背ける先輩。
「……キス、……だめ?」
「ん゛……ぬ、違う、違う。ただ、ちょっと待ってね」
?先輩はスマホを操作してどこかに電話をかけ始めた。
……なんか話してる。
…何話してんだろ。
「……はい、それで……はい、ありがとうございます。」
《じゃ、またねー、湊くん。》
《はい、では。》
近くによって聞く。