一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「ん……?もっとしてほしい?」



はいとも言ってないのに、シャツのボタンに手をかける先輩。



ぷちっ……



「っ……ばしょ、かんがえてっ……」

私は先輩の手をばっと引き剥がす。


すぐさまボタンを戻し、襟を整える。

「………んー、あ、今日俺の家で泊まりね。」

不満そうにしていたのを一変。


急に笑顔で言いはじめる先輩。


「………へっ!?」
 
そんな笑顔で爆弾落としてきた!



「さっき、許可もらったから。」



さっき電話してた理由って……それっ…?


「だから、夜をぞーんぶんに楽しもうね」



「……っ!」



どうやら、私の好きになった人は、溺愛がすごいみたいです。



両思いになった夜は、いつもと違くてキラキラしてた。



☆☆☆



心をこめた  千代華の思い



fin
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