一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

……、誤解してるしっ……!


「そうじゃなくって……っ!」



「じゃあ、何がそうじゃないの?教えてよ」


あー……、これでまんまとはめられたって……わけ…



「………、先輩に、言われると…ドキドキして爆発しちゃ、いそうになって…
だから、やめてくださ…いっ‼︎」




「へー、そんなかわいー理由なの。かわいーかわいー」



言ったそばからぁ……っ、


顔の熱がみるみる上がっていく感覚が……するっ……




また熱出そう……っ



「……今日、疲れたでしょ?もう寝る?」



なんでこんなにすぐに、察してくれるんだろう……っ



柔らかい笑みで私の頬を撫でる。



「ほら、おいで」



「………っ」


私は誘われるがまま、先輩の腕の中に飛び込む。



わたしはどこまでこの人に堕ちてるんだろ、


ぎゅっとされた温もりにおちる。




「……はい、よくできたね」




おでこに軽いキスをしてくる。


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