一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「言い忘れてたけど、髪を下ろしてるのもかわいーよね千代華。」
「……、」
眠い……、先輩がまた変なこと言ってる…?
「はい。おやすみ…」
そう言って、私の唇にそっとキスを落とされた。
***
湊side
はぁぁ………、やっぱ寝顔もさいっっこうに可愛い。
キスしたい………。
すれ違ったのはたった数時間だけれど、俺はそれでも辛かった。
だから、倒れた時はもし会えなくなったら……とか重く考えすぎて…
壊れるかと思った、
昔の事はまだ思い出さないで………
まだ……、せめて俺が卒業するまで。
すぅすぅ、と寝息が聞こえる。
理性保つのって得意だと思ったけど、意外ときっつい……
そっと彼女の頭を撫でながら考えた。
「………んー……、先輩っ……すきぃ……」