一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「尚大はまだいいとしてさ、……他の人にやったの?」
「あ、…えと2人だ…け、」
「誰?」
「優ちゃんと朝日くん、……です、」
「なんで、あいつなんだよ…」
「…なんか、いい、ましたか?」
「んーん、なにも」
「どうしてアサヒに抱きついちゃったの?」
「……っひ、」
太ももをさすられて反応してしまう。
「答えて、」
「保健室で寝てた時に、優ちゃんと朝日くんでお見舞い来てくれたんですけど、声が優ちゃんだから大丈夫かなって、気許しちゃって寝ぼけて、抱きつきました……」
あの時は優ちゃんにめっちゃ笑われた。
「優ちゃんはお泊まり会した時ですっ!」
「……へぇ………」
こころなしか、笑顔が黒く見える。
「抱きつくのはもう女友達とか家族だけだからね、」
「…………先輩は、?ダメなの?」
「……は、」
「…?」
「何その上目遣い、殺す気?」
「こ、殺す……!?」
「はぁ~……、とりあえず男には触らせないでね。」