一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
なんか書斎の外から音が……


「千代華!彼氏出来ただって!??」



お、お兄ちゃん……!?



「落ち着いて尚大」


お母さんがすかさず指摘。

今跡継ぎだから勉強してるらしいもんね、



「そうか………、千代華が……」


「え、お父さんあからさまにショックしないでよ、、」



「千代華、千代華。彼氏の名前は?」


お母さんはやっぱり知ってるよね、昨日電話してたらしいし…


お兄ちゃんが目をキラキラにして名前を気にしてくる。



「………えと、四月一日湊………先輩、」



「……あの、四月一日のか…?」

お父さんはショックはどこかへ行ったみたい。けど、すごく驚いてる。

初めてこんなお父さんの表情変わってるの見たよ……



お兄ちゃんはちょっと悲しそうに笑ってたけど、すぐ怒り顔に変えて言った。



「……み、湊か……、あいつなんも言わずにアタックしやがったな……!!」



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