一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

「あの、お兄ちゃんが先輩と話したいことがあるっていって泣きそうです…」




《あー、じゃ後でかけてって言っといて。》

「は、はいっ!」


《ん、ありがと。大好き》


「へっ、《じゃ、またね》

ツーツーと、機械音がなる。



「……電話終わった?チョコ。……って
顔あっっか!!だいじょぶ!?」

「……う、ん」



「なーなー、湊なんて言ってた?」


「あ、お兄ちゃん……、電話お兄ちゃんがかけてだって…」


「!!よしかける!」


笑顔でかけて、書斎をそのまま出ていったお兄ちゃん。



「日曜デートですって?」


「え、」


「ちょっと聞いちゃったっ」

「じゃ、ご飯食べるの日曜の夜にするか」


わぉ、凄いスケジュール…だぁ、、


そう思いながらも、日が過ぎるのは早く
日曜日を迎えた。



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