一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
顔が真っ赤に染まっていく感覚。



lip gloss to apply before kissing.


キスする前につけるリップグロス。


そう書かれていた。




お母さんったらぁっ……!!


「千代華大丈夫そー?」



「ひ、ひぇ、」


赤く染った耳に囁かれる。


もっと恥ずかしい気分になるよ…

私は必死に顔を隠した。



「ちーよか、こっち向けー」


「うう……っ、ひゃ…っ、」



深くも浅くもないキスをされて、ゆっくり離れる唇。


「俺甘いの無理だけど、この甘いのならいける」


「……っ、」



なんか遠回しにつけさせようとしてるようなっ……!



「つけてあげるー」


「っ……ん、…、」


「はい、かーわい、」


「……うーーっ……、」


「照れちゃうのー?顔真っ赤っか」


< 166 / 246 >

この作品をシェア

pagetop