一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

「じゃ、お前も帰れば?」


「…………っ、おうち…だれもいないの……、ちよか……ひとりなの……、こわいよ………」



周りに人がずっといる生活だったから、1人なのが怖かった。寂しかった。


「……、俺と同じで1人か、」



「……?なんかいった…?おにいちゃん、き、きこえなかった……」



「何も言ってない。ほら遊ぶんだろ?」



「…!おにいちゃん遊んでくれるの……っ?」


「……お兄ちゃんじゃない、俺の名前湊」

「みなとくん!!わたしは、はせこちよかですっ…!」


「ふーん、じゃちよか何して遊ぶ?」



「んー…かくれんぼ!!」


「じゃ、俺隠れるから探せ」



「うんっ!わかった!」


昔はぶっきらぼうな感じで、甘い感じはあんまりなかった。




「行くよっ…!!」



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