一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

「………っ、先輩、キス、したい…っ」


「……っ、、わかった。」



そう返事してくれたけど、ふってこない先輩の熱い唇。


そしたら急に指が唇をなぞってから口に入ってきて、


「………ふ、ぁ……?」

「……はー、かわい、、」



「……せんは……いっ、きす、した…ふぁ」



「………意地悪しちゃった。わかったキスね。」

そう言って指を抜いてくれる。


先輩は指をぺろっと舐めてから私の唇に自分の唇を押し付ける。



「ん……っ、ん……、んん……」


熱くて溶けちゃいそうな、キス。


またお腹にずんと熱が持った気がする。
すぐにはパッと弾けず、とじこもる感覚。




「………はぁ、あっつい」



お風呂上がりの少し濡れてる髪の雫が、ポタッと私の頬に落ちる。



< 198 / 246 >

この作品をシェア

pagetop