一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
上着を少しはだけさせて、見えた鎖骨がさらに私の熱を高めさせた。



「……っふぁ、」



「暑い?千代華」


「……っちょっ、と、、」



「んじゃ、はい。」


そう言って近くのテーブルに置いた私の飲んだ水を口に含み、


私の唇に運んだ。


冷たい水が喉を刺激する。



それが私を正気に戻らせて、


「……っ、せんぱぁ……いっ…」



「……ん、何。」


「好き……っ、」



「………俺も大好きだよ。」


そう言われた瞬間弾けた何か。


忘れられない、熱くて、




蕩けた夜だった。



ーーー



熱くて苦いチョコレートは

END


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