一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。


「ちーいさいころ、最後に湊にあった時のことを覚えてる?」


「……曖昧ですけど、遊びに来てくれなくて、泣いた記憶があり、ます。この前それだけ、思い出したんです、小学生の頃も記憶がすごく、曖昧なんです。中学生は曖昧になることも少なくなりましたけど。」



「……そっか。じゃあ、許可は貰ってるし、遠慮なく言わせてもらうね。」


な、に……、許可、?


「千代華ちゃん。小さい頃が全然覚えてない理由、小学生の記憶がずっと曖昧になってしまう理由はね、」


何故かよくわからないけれど、唾をゴクリと飲む。


「記憶喪失と、一時的な海馬の低下が
ある事故によって起こされたから、だよ。」


「……へ、」

記憶喪失、?な、なにをいってるの、?


「湊との最後はそれじゃない。
1つの事故なんだよ。」



「…え、…、どうゆうことで、」



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