一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
何度目かの唾を飲み。

歩き始めた。


佐野さんは、「がんばれ。」といって背中を押してくれた。


私が、きめなきゃ、……ちゃんと。


「…、千代華様。実は湊様は誰も人を入れないようおっしゃっていて、、」



「……ごめんなさいっ、」


「…え?」

「先輩!!入ります!!」



強行突破作戦でいこう。



「……は、千代華」


驚いたように目を見開いて。



でも、すぐ見る目がすぅと、冷たくなって。


手元には大きなスーツケースがあった。

「出ていって?」


「……っ、いやです!」


「…話、聞いたんでしょ。ずーっと嘘ついてる俺に軽蔑して言いに来た?それとも、
俺の事叩きに来た?」


「…、ちが…う、」


「じゃなに?俺、明日のために準備しなきゃ行けないんだけど。」



「……っ、私だって聞いて欲しいことがあるんだけどっ…!!」


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