一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
ちょっと怒った。


確かに私に嘘ばっかついて。私と、一緒に幸せになるつもりなんて最初から無かったことに。

結婚とか、バッカみたい。あれも全部嘘だもんね


……話をきいてくれないんだ、


「先輩勘違いしないでよ…っ、私が勝手に、助けたくて…助けただけなの…っ!!先輩のせいなんかじゃない…っ…!!
私だって、先輩が中心でまわってるの…っ、私だって、…先輩のことが好きなの…っ、私だけじゃなくて、



先輩と一緒がいいの…っ…!!」


「…、、」

冷たい目は、悲しそうになる。


「でも、傷つけたことには変わりは無いし、明日俺が居なくなるのだって変えられないんだ。だから。別れるんだよ。」


「……っ、先輩最後まで嘘つくの…っ?」



私に好きって言ってくれたこと。


私に嫉妬してくれたこと。


私とすれ違った時の先輩が思ったこと。



全部嘘なんかじゃない。本当のことじゃないの?
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