一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

甘いけどしょっぱいのはきっと涙

……えーと、ここかな。



私は、19歳になった。



そう、あのいなくなった日から、3年の月日がたとうとしている。


卒業式、優ちゃんが号泣するから私涙堪えるの必死だったよ。



朝日くんでさえちょっと泣いてたし。


………最後に湊くんとあったのは、一昨年の卒業式。


と言っても、離れがたくなっちゃうから、
ハグと言葉を交わすだけだった。



でも、今日は違う。



やっと、


やっとちゃんと帰ってくる日なんだ。


卒業式が、成人式をしたんだよ。

大学生生活が始まったんだ。すごく楽しい。



湊くんがいない毎日が当たり前になった。


居ないとやっぱり、甘さが足りないね



告白されたことも、あったけど、ちゃんと断ったよ。湊くんがいるのでむりですって、




話したいこと、

ほーんとにいっぱい笑



空港のベンチで、空を眺める。



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