一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「気持ちいー?」
「わ、わかんない……っ、」
「あー、泣いちゃった……、キスしよ。」
感情が吹き出して、涙がポロポロと出てくる。
涙出てくる理由もわかんないっ……、う……ぅ
もうわかんない、よっ……
「…っ、ふ、うっ………、んっ……、ぅ。」
「泣くところかわいーけど…、明日目真っ赤になるよ?やでしょ?」
「……っ、先輩が止まれば止まるもんっ……、」
「………、ごめん、それは無理ーかな、」
そう言ってまた私の唇に口付ける。
柔らかく、生暖かい温度がよく伝わる。
いい加減にしてよっ……、
わたしは先輩の胸を叩く。
それが効果あったのか、止まるキスの雨。
甘い体温が離れて、途端に冷たく感じる上唇。
「千代華……」
どこか甘い響きに当てられて、声にクラクラする。
「大好き、」「…っ、……」