一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「うん、だめー。」




「きょ、拒否権なしっ……?」




ニッコリな先輩の笑顔が少し冷たかったような気がした。








「そりゃ、かわいー千代華を独り占めしないと気が済まないからだけど。」



「……っ、嘘だぁっ……、私と付き合ったのだって不純な動機でしょ…っん…!?」



私は口を塞がれる。




この先の言葉を言わせないようにするように。



いや……キスじゃなくていいよねっ……!?




でもキスが気持ちよくって………




っう、……ん





「きもちーね。」


「……っ、ひゃ、」







「あれ、否定しないんだねー。」


「もうや………っ、だ。」





私はおぼつかない足を必死に動かそうとして優ちゃんの元へお弁当を持ってこうとした。





けど、




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