一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「至って正常ですぅーーー」

「拗ねんな、拗ねんな……、」



ぽんぽんっと頭を撫で、優しい顔をする朝日くん。



こ、子供扱い……してんな……、


てか、そんな優しい顔初めて見たよ……



なんだか気恥しい………、



うう………はやくおわれぇーー




そう思っていたのに、朝日くんの手は背中にまわる。




えっ、あ、、えっ……と?





背中の方にまわしていない手で私の頬を優しく触る。




「ひゃっ……」


思ったより冷たい朝日くんの手にびっくりする。



「ど、どうしたのっ…?」



聞いても、無言なままの朝日くん。



や、やる人間違えてませんか、、



離れようと思った時、力強く抱きしめられる。








「好きだ。」



「………………へ、?」



時が止まったと思った。



朝日くんには、好きな人が……いて、

それが………えっと、わたし(?)で……え?




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