一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
制服をぎゅっ……と掴む。






「言わなかった?待っててって……」





あれ、私の見間違えじゃなかったんだ………




「え、えと………それで私になんの用があって………」






「…………だよね。」





「………??」



なにかに納得したようにする会長さん。






「千代華好き。付き合って」





「……もう一度言ってもらっても?」




「だから好きだってば。恋愛的に」





「……………へ、、、へっ!??」






なになになになにっっっ……!?



会長さんがじりじりと距離を縮めてくる。





「あ、あのっ………、ちょっ……まっ……」






わたしは後ろに後ずさることしかできなくて。




やばい……窓っ……




会長さんはとんっ、と窓に手をつく。






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