一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
『………、あ、ゴメン!重い話しちゃった。……芝くんも、優ちゃんに無理しないよう言ってくれると助かる………、私なんもできなかったから、』



最後らへんは小声すぎて聞こえなかったけど、悲しそうな千代華ちゃんの声のトーンに、俺まで意気消沈した。


……俺が……、助ける。


俺はその言葉に強い意志を持った。


ーーー




「………、俺が……助けるから、」



彼女の小さな手に俺の手を合わせて言った。


………、俺声大きすぎたかも……、やばい……



俺は慌てて手を離し、近くにある椅子に座った。


少しだが、ピクッと手が動いたのがわかった。



やばい、起こしちゃったかも……、




「………ん、浩介くん…?」


薄く目を開き、俺の名を呼ぶ。



「あ……ゴメン、起こしちゃった…」


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