一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「………、好きっ…!」
彼女か張り上げた声で言う。
振り返ると、耳まで赤く染まった顔を隠そうとしている。
「……、本気じゃないなら、言わないでくれると、」
思わず言ってしまう。
だって、優ちゃんと関わるようになったのは、ここ最近…、この宿泊施設の時から。
俺が好きになったのは、入学式だけど。
「……っ、本気だよっ…」
優ちゃんは顔を覗かせて真っ直ぐ俺の目を見る。
「………っ、ごめん」
え?優ちゃんが、俺を……好き?
……まじで?
恋愛的……だよね?そーじゃなかったら、ショックえぐい、んだ……けど、、
手で口を押さえる。
優ちゃんに酷いことを言いたくないから。
「ゆう、「私……、部屋帰るね、」
地味に震えている彼女の声。