シュクルリーより甘い溺愛宣言 ~その身に愛の結晶を宿したパティシエールは財閥御曹司の盲愛から逃れられない~
22 緊急事態
「前埜さん、どうぞ」
呼ばれ、診察室に入る。
「お連れ様はこちらでお待ち下さいね」
慧悟さんは私と一緒に入ろうとして、中から出てきた看護師さんに止められた。
面食らった慧悟さんはキョトンとしながら、渋々中待合の椅子に座り直していた。
診察台から降り、慧悟さんの元へ戻ると慧悟さんはほっと安堵の息をつく。
「大丈夫だった?」
「心配しすぎですよ……」
ため息を零しながら、でも内心嬉しい私もいる。
そんな矛盾する気持ちに喝を入れたかったのに、すぐに看護師さんに呼ばれた。
「前埜さん、こちらにどうぞ。お連れ様もご一緒に」
診察に入ると、すぐにベッドに横になる。
慧悟さんが横にいるのは恥ずかしいけれど、そのままお腹を出した。
3Dエコーで、お腹の赤ちゃんの様子が分かるのだ。
ジェルをつけられるお腹を、慧悟さんが興味深く見ている。
けれどすぐに機械を押し当てられ、モニターにエコーの様子が映し出されると、慧悟さんはそちらに釘付けになった。
呼ばれ、診察室に入る。
「お連れ様はこちらでお待ち下さいね」
慧悟さんは私と一緒に入ろうとして、中から出てきた看護師さんに止められた。
面食らった慧悟さんはキョトンとしながら、渋々中待合の椅子に座り直していた。
診察台から降り、慧悟さんの元へ戻ると慧悟さんはほっと安堵の息をつく。
「大丈夫だった?」
「心配しすぎですよ……」
ため息を零しながら、でも内心嬉しい私もいる。
そんな矛盾する気持ちに喝を入れたかったのに、すぐに看護師さんに呼ばれた。
「前埜さん、こちらにどうぞ。お連れ様もご一緒に」
診察に入ると、すぐにベッドに横になる。
慧悟さんが横にいるのは恥ずかしいけれど、そのままお腹を出した。
3Dエコーで、お腹の赤ちゃんの様子が分かるのだ。
ジェルをつけられるお腹を、慧悟さんが興味深く見ている。
けれどすぐに機械を押し当てられ、モニターにエコーの様子が映し出されると、慧悟さんはそちらに釘付けになった。