強面騎士団長に離婚を申し出たら、私を離したくないってソレ本当ですか!? ~転生聖女は推しをヒロインルートに戻したい~
ジェイコブの率直な声に思わず笑みがこぼれる。
「お見事でした。フェリシア様」
「ありがとう」
レックスさんから差し出された手を取って、湖を背にもとの道へと歩きだす。浄化の後は少し怠さが残るからありがたかった。
「ありがとうな、聖女様! あっしは学がねえから、なんつって礼を言ったらいいか分かんねぇけど、奇跡でも見てるようだった。ほんと感謝しかねえよ」
「私も町の方々のお役に立ててよかったです。ジェイコブさん、つかぬことを伺いますが腰に剣ではなく鎌を差しているのはどうしてですか?」
浄化の責任が無事に果たせたことで気持ちに余裕が出た私は、ジェイコブに気になっていたことを尋ねた。
「いやぁ。お恥ずかしい話ですが、まともに切れる刃物がこれしかねえんでさぁ。大昔の剣も倉庫にあるっちゃあるんですが、今じゃ錆びて使い物になりゃしねえ」
「新調はされないのですか?」
「あー、予算が割かれねえんですわ」
予想外の言葉に私は目を丸くした。
「お見事でした。フェリシア様」
「ありがとう」
レックスさんから差し出された手を取って、湖を背にもとの道へと歩きだす。浄化の後は少し怠さが残るからありがたかった。
「ありがとうな、聖女様! あっしは学がねえから、なんつって礼を言ったらいいか分かんねぇけど、奇跡でも見てるようだった。ほんと感謝しかねえよ」
「私も町の方々のお役に立ててよかったです。ジェイコブさん、つかぬことを伺いますが腰に剣ではなく鎌を差しているのはどうしてですか?」
浄化の責任が無事に果たせたことで気持ちに余裕が出た私は、ジェイコブに気になっていたことを尋ねた。
「いやぁ。お恥ずかしい話ですが、まともに切れる刃物がこれしかねえんでさぁ。大昔の剣も倉庫にあるっちゃあるんですが、今じゃ錆びて使い物になりゃしねえ」
「新調はされないのですか?」
「あー、予算が割かれねえんですわ」
予想外の言葉に私は目を丸くした。