強面騎士団長に離婚を申し出たら、私を離したくないってソレ本当ですか!? ~転生聖女は推しをヒロインルートに戻したい~
彼女を失う未来に震えた。なにを失っても、フェリシアだけは絶対になくすことなどできない。
宝物のように大切で、掛け替えのない俺の唯一。絶対に手放せない大事な人なのに、どうして全力でぶつかってこなかったのか。苦い後悔に胸が焼かれるようだった。同時に、このままではいられないと発起した。
彼女の心は既に俺から離れかけてしまっている。しかし、なんとしても繋ぎ止めてみせる!
今度こそ俺の想いをあまさずに言葉にし、伝えるための努力を惜しまない。無様でも、格好悪くとも、彼女の愛を得んがためどこまでだって足掻いてみせる。そして今度こそ、夫として彼女の隣に並ぶのだ──!
そしてついに旅装に身を包んだフェリシアが階段を降りてきた。
彼女は玄関ホールに立つ俺を見ると、驚いたように目を瞠った。今までも彼女の出立時に俺が在宅なら見送りをしてきたが、離婚を切り出した昨日の今日で俺が顔を見せたことを意外に思っているのかもしれない。
宝物のように大切で、掛け替えのない俺の唯一。絶対に手放せない大事な人なのに、どうして全力でぶつかってこなかったのか。苦い後悔に胸が焼かれるようだった。同時に、このままではいられないと発起した。
彼女の心は既に俺から離れかけてしまっている。しかし、なんとしても繋ぎ止めてみせる!
今度こそ俺の想いをあまさずに言葉にし、伝えるための努力を惜しまない。無様でも、格好悪くとも、彼女の愛を得んがためどこまでだって足掻いてみせる。そして今度こそ、夫として彼女の隣に並ぶのだ──!
そしてついに旅装に身を包んだフェリシアが階段を降りてきた。
彼女は玄関ホールに立つ俺を見ると、驚いたように目を瞠った。今までも彼女の出立時に俺が在宅なら見送りをしてきたが、離婚を切り出した昨日の今日で俺が顔を見せたことを意外に思っているのかもしれない。