強面騎士団長に離婚を申し出たら、私を離したくないってソレ本当ですか!? ~転生聖女は推しをヒロインルートに戻したい~
俺は愛馬の準備に向かおうとしていた足を止め、グレンを振り返る。
「なんだ?」
「帰路についてですが、万が一部隊を離れフェリシア様と帰還なされる場合は、逐一伝書鳩を飛ばして報せてくださいますようお願いいたします。くれぐれも勝手に隊を離脱し、所在や帰還予定日も不明の状態でご夫婦で雲隠れなどなさいませんように」
なっ!?
「私からは以上です。では、ご武運を──」
──キィイイ。パタン。──カツ、カツ、カツ。
グレンは唖然と立ち尽くす俺の横を颯爽と通り過ぎ、長靴の音を響かせて廊下の向こうに消えていった。
……なんということだ。
まさか、そこまで見透かされているとは末恐ろしい……いや、ここは優秀な副官を持って幸いということにしておこう。
俺は改めて愛馬の準備に向かった。
「なんだ?」
「帰路についてですが、万が一部隊を離れフェリシア様と帰還なされる場合は、逐一伝書鳩を飛ばして報せてくださいますようお願いいたします。くれぐれも勝手に隊を離脱し、所在や帰還予定日も不明の状態でご夫婦で雲隠れなどなさいませんように」
なっ!?
「私からは以上です。では、ご武運を──」
──キィイイ。パタン。──カツ、カツ、カツ。
グレンは唖然と立ち尽くす俺の横を颯爽と通り過ぎ、長靴の音を響かせて廊下の向こうに消えていった。
……なんということだ。
まさか、そこまで見透かされているとは末恐ろしい……いや、ここは優秀な副官を持って幸いということにしておこう。
俺は改めて愛馬の準備に向かった。