強面騎士団長に離婚を申し出たら、私を離したくないってソレ本当ですか!? ~転生聖女は推しをヒロインルートに戻したい~
言葉の途中でアンディノールに体をグッと押し付けるようにして圧し掛かられ、思わず座席にへたり込む。
「ちょっ、やめてください! これ以上は人を呼びますよ!? 離れてください!」
「ねぇ、そのボンネットはお気に入りなの?」
「……え?」
突飛な質問に、一瞬虚をつかれて固まる。
「ここに来た時、大事そうに膝に抱いていたのが車窓越しに見えたよ。へへっ、それにそれ、ずいぶん使い込んでるだろう」
ハァハァと荒いアンディノールの鼻息が顔にかかり、咄嗟に顔を背ける。
「ちょっ!? 嫌ですってば!」
「頭部の当て布からさ、すごくいい匂いがしたよ。甘くって少し酸っぱいあんたの匂いに、僕は感動したよ。鼻を押し付けてそれ嗅いでたら、今までにないくらい滾って大変だったよ」
ヒィッ!! マズい! 真正の変態だ!!
これは助けを呼ばないと……! なんとか穏便にこの場をおさめられないかと思ったが、これはもうその段階を越えている!
「ちょっ、やめてください! これ以上は人を呼びますよ!? 離れてください!」
「ねぇ、そのボンネットはお気に入りなの?」
「……え?」
突飛な質問に、一瞬虚をつかれて固まる。
「ここに来た時、大事そうに膝に抱いていたのが車窓越しに見えたよ。へへっ、それにそれ、ずいぶん使い込んでるだろう」
ハァハァと荒いアンディノールの鼻息が顔にかかり、咄嗟に顔を背ける。
「ちょっ!? 嫌ですってば!」
「頭部の当て布からさ、すごくいい匂いがしたよ。甘くって少し酸っぱいあんたの匂いに、僕は感動したよ。鼻を押し付けてそれ嗅いでたら、今までにないくらい滾って大変だったよ」
ヒィッ!! マズい! 真正の変態だ!!
これは助けを呼ばないと……! なんとか穏便にこの場をおさめられないかと思ったが、これはもうその段階を越えている!